季節が夏から冬へ一足飛びに移って秋の風情をいまひとつ感じることができなかった今日この頃ですが、皆様お元気ですか。地域のことは地域に住む住民が責任を持って決めることのできる活気に満ちた地域社会を作っていくことを目指す「地域主権」改革が声高に言われている割には、相変わらず地方選挙において政党間の対立の図式になっているのは私のような地方議員にとっては大いに違和感があります。国政選挙ならともかく、県、市町村の首長を選ぶことにおいては、地方には地方それぞれの事情、また生き方、進め方があります。官製談合事件に見舞われた県政に決して後戻りすることなく、県知事選挙なら県民のことを、市町村長選挙ならその地域住民のことを体を張って守り、生活と福祉の向上を図ってくれる人を選びたいものです。中央の党利党略を地方に持ち込まれるのは地域で暮らす住民にとって幸せなことだとは思えません。
今年は暑い夏から参議院議員選挙、和歌山市長選挙、そして県知事選挙と立て続けでした。投票率が低いのは気になるところですが、国内外に難題が山積しているときだからこそ冷静に投票行動で政治への自らの意志を国政、そして地方政治へ反映させたいものです。今のところ2府5県で設立される「関西広域連合」には私も大いに期待を持っています。和歌山県として大きな府県の中に埋没することなく、本県の長所を思いっ切りアピールすべく、むしろ先導役として参画すべきだと思います。「防災」、救急医療では先駆県である「医療」、それに京阪神にはない海山川の自然環境や温泉に恵まれた「観光」等を、関西という広域でスケールメリットを生かして、無駄を排して効率的に展開することは和歌山県にとって大いにメリットがあると思います。
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