暑中お見舞い申し上げます。
 去る6月25日(日)衆議院議員選挙も終わりましたが、自分にとってこれほどいろんなことを考えさせられる選挙はかつてなかったなと思います。小選挙区比例代表並立制という制度が果たして民意を反映できるものなのか。政治家にとって、また国民にとって政党っていったい何なのか。今和歌山県民、市民は国会議員、あるいは政治家に何を求めているのか、等等。
 私は現行の小選挙区という小さいエリアで1人だけを選ぶやり方の中であっても、やっぱり選挙では正々堂々と政策を訴えること、またそのために日頃からできる限り定期的に活動報告、あるいは各地域での要望、意見の聴取を行うこと、その中で有権者と人と人との個人的な友人関係、信頼関係を築きあげていくことの必要性を痛感しました。お互いのサ−ビス合戦に終始してしまうようでは政治家の本分も問われてしまいますが、とにかく選挙を勝ち抜いていかねばならない者の宿命として政治家としてのバランス感覚も問われるのだとしみじみ考えさせられました。
 私も議員秘書時代、県議の頃、そして政治浪人の今を通じて、県政の発展にとって国政でのキャリア、長年培われた中央官庁とのパイプというものは欠かせないものだと実感しておりましたので、このたびの選挙結果には強い衝撃も受けましたし、若さと行動力が中央の政治のともすれば年功序列なやり方にどこまで風穴を開けて影響を及ぼしうるか興味深々です。  私は1国民として国政に一番要望したいのは、一票の重み、投票することの責任というものを国民1人1人が持つために、一日も早く、日本国民が一国のあるじを選ぶ首相公選制、もしくは大統領制を実現してもらいたいと切望しております。そうすればタレント人気のようなものに左右されず、国民が本当に頼っていける一国のリ−ダ−を選べるようになるし、それこそ真の政策論争が可能な二大政党制のようなものに収斂していくのではないかと思うのです。平和ボケして人間としての教育が忘れ去られようとしている中、今こそ強烈なリ−ダ−シップを持った国政のリ−ダ−が必要ではないでしょうか。  

 教育について少しふれてみましたが、森首相の「神の国」発言も一国の総理としての言葉としては問題もあろうかと思いますが、青少年の教育について考えさせてくれるヒントをもらえたのではないかと思うのです。17歳の凶悪犯罪等が続発しておりますが、戦前の「教育勅語」なんかもあくまで参考資料として、日本の歴史を知る意味でも学校教育の中で議論を戦わせてみてもよいのではないかと思うのです。例えば、「父母ニ孝ニ兄弟ニ友ニ夫婦相和シ朋友相信シ恭倹己レヲ持シ博愛衆ニ及ホシ学ヲ修メ業ヲ習ヒ以テ智能ヲ啓発シ徳器ヲ成就シ進テ公益ヲ広メ世務ヲ開キ常ニ国憲ヲ重シ国法ニ遵ヒ.....」といったところはまさに人の道であるに相違ないのですから、いいところは先人に学びながら、幼少のころからの道徳教育の必要性を客観的に今一度考える時期にきているのではないでしょうか。
 私も次回の県政への挑戦に向かって皆様方に訴えていきたいことがいくつかあります。身近な夢を語りかけていきたいと思っております。

  
1.
関空連絡橋まできている湾岸高速道路を和歌山港までつなぐこと

2.
既設の線路である南海和歌山市駅---(紀和線)---JR和歌山駅、JR和歌山駅---(紀勢本線)---JR紀三井寺駅、南海和歌山市駅---(臨港線)---水軒駅を利用して、紀三井寺駅から地下鉄で新医大駅、和歌浦東駅、新和歌浦駅、雑賀崎駅(いずれも仮称)を国道、県道下につくり、最後に水軒駅へつないで左、右周りの2車線環状鉄道をつくること

ア)
用地買収をほとんどともなわない
イ) 交通渋滞の解消、特に夏季の片男波への海水浴客、新医大病院への通院
   、紀三井寺参拝客の便宜、そして来るべき和歌山下津港における港湾、工業
   団地への勤務者の通勤手段
ウ) 新和歌浦、田の浦、雑賀崎への観光客の集客手段(将来的に大阪からの
   直通電車の乗り入れ)
  エ) トンネル掘削土砂を和歌山港建設に利用して事業費を捻出する。
   (約20億から30億円)

オ) 全長約4kmで総事業費約120億から150億円の予算(1mあたりトンネル
   のシ−ルド工事に加えて架線、駅舎工事等で約250万から350万円の
   建設費)

3.
和歌山港にある港湾用地、工業用地の空き地部分の有効利用として建設廃材(アスファルト、コンクリ−ト)等の破砕リサイクル工場を水際で建設できるようにする。用途変更をしやすくして土地を有効利用して埋め立てを最小限にとどめるといった、リサイクル産業、環境調和型産業を誘致すること

4.
片男波から雑賀崎にかけての景勝地、観光地の活性化のための諸施策

ア)
旅館、ホテルの廃館の再利用、撤廃
イ) ヨ−ロッパにみられるように、高齢者が中長期的に利用できる保養施設を
   伴った旅館、 ホテルの 再整備
ウ) 温泉を官民一体で掘削する
エ) 風致地区に特例を設けて飲食街を設ける
オ) 浪早崎、鷹ノ巣等景勝地の危険個所を徹底的に整備してすばらしい観光
   資源を磨いていく

5.
2015年予定の和歌山における第2回目の国体開催に向けて加太の土取り跡地を利用した各スポ−ツ、武道施設の整備とそれに伴う交通アクセスの整備 等々、詳しくは次号でも訴えていきます。

6.
商店街の活性化、殊に和歌山市の二大玄関口である南海和歌山市駅とJ R和歌山駅とをつなげた、歩きながらショッピングが楽しめる帯状の商店街の整備  大阪の戎橋筋、心斎橋筋商店街のように、市駅前商店街-----ぶらくり丁周辺商店街-----けやき大通り商店街-----美園商店街を点と点でなく、ア−ケ−ド的に線でつなぎ、旧医大跡地に予定される高層多目的複合ビルをシンボルタワ−として機能させる



[愛称募集]について

  トレ−ドマ−クのイノシシに1つ愛称をつけていただきました。「タッタカ君」です。 県政のため、有権者のため、ひたすら走る(たかしのタッタカでもあります)ということです。猪突猛進、私はがんばります。名付けていただいた畑田様、ほんとうにありがとうございました。
[編集を終って]
 暑中お見舞い申し上げます。心身ともにくたびれた総選挙も終わり、本格的な大好きな夏を迎えました。地域、学校での夏祭り、盆踊り等々準備に追われる毎日です。食欲はいよいよ旺盛、太りすぎに注意し、次回のいくさにむけて日曜野球、テニス、少林寺拳法と実践して体力をつけていきたいと思っております。皆様引き続きご指導下さい。お願いいたします。
    平成12年8月