<9月定例会>  平成16年9月24日(金) 一般質問
 

〈経済警察委員会にて〉

(長坂) 交番・駐在所の適正な配置についてだが、新興団地周辺に特に交番が少ないのではないか。特に塩屋バイパス沿いに交番を設置してほしい。生活安全面のみならず、第2阪和道(大谷から元寺町)の開通や湊神前線の暫定供用等で交通量も増えており、住民の立場からすれば不安な状況でもあるので考えてほしい。

(県警)塩屋街道には交番はないが、高松交番、秋葉交番、和歌浦交番でカバ−している。塩屋街道への交番配置を検討したが、人口、宅地面積、取扱事象等から、現在の交番配置が適当であると考える。現在のところ、塩屋街道への移転計画はない。

(長坂) 各交番でカバ−しているとのことであるが、実際には、塩屋周辺の大きな駐車場で暴走族が走り回る等の状況もあるので、引き続き検討をお願いしたい。  次に、第二種免許の試験機会について、2年前に試験機会を増やしていただいたが、代行運転の参入等によって取得希望者が多いと聞くが、現状の試験日で十分対応ができるのか。

(県警)現在、第二種免許の試験は、毎週水、金に実施しており、技能試験は予約制を採用している。昨年春頃から受験者が増加し、現在では約1ヶ月足らずの予約待ちとなっている。これを解消すべく、本年5月に2回、6月に4回の臨時試験を実施したほか、毎週木曜日にも臨時試験を計画・実施しているところである。今後とも、予約状況を見ながら予約待ちの多い種別、特に普通第二種、大型第二種等について、臨時試験の実施に努めたい。

(長坂) 外国人居住者が和歌山県においても目に見えて増加している。それに伴って外国人の犯罪や不法滞在等が多くなってきていると思うが、その現状と対策は。

(県警)県内の外国人に絡む犯罪を刑法犯で見ると、検挙状況は、平成14年六件10名、平成15年47件38名、平成16年50件24名(8月末現在)であり、窃盗が多数を占め、昨年から増加傾向にある。特徴としては、不良外国人組織と暴力団組員が結託して、大都市から和歌山に来て、事件を敢行し県外に逃走するといった計画的な犯行である。犯罪の形態が複数人でグル−プ化し、外国人に関する情報不足の状況から、解明が困難で、検挙も共犯の人物特定に困難を極めている。全国警察が情報を共有して職務質問を徹底する等の諸対策を講じている。

(長坂) 大規模災害発生時の初動体制や関係機関等との連携、また、混乱に乗じた犯罪等が予想されるが、その防止対策等については。

(県警)県警察には常時約250人の当直員等の体制を有しており、発生直後には、この人員を投入して救出救助等の緊急活動に当り、次に、非常参集した職員を投入し、その後、「広域緊急援助隊」等の他府県からの応援員を被害の大きい地域に投入する。震災後の県民の安全確保の上で、県や市町村、消防機関、自衛隊、他府県警察など関係機関との連携は必要不可欠であり、平素からの連携の強化に努めているが、今後も合同訓練や図上演習を通じて情報の共有化を図り、災害現場で生じる問題点を探り、さらに関係を緊密にして万全を期したい。地震発生の当初は、人命救助が最重点となるが、混乱に乗じての犯罪、大きな事故、様々なトラブルへの対処も警察の重要な課題であり、他府県からの治安維持対策要員の増強、避難所に対する巡回班の設置、災害時警察活動協力員制度の活用などにより、混乱に乗じた犯罪等の防止に努めていく。

(長坂) 世界遺産登録を契機に本県への観光客の増加が見られるが、雇用が増加した事例は。

(観光振興課長)登録関係町の旅館等においては、フロントや客室係で新規求人があると聞いている。

(長坂) 語り部についてはどうか。

(観光交流課長)中辺路町と本宮町の語り部への依頼件数が増加している。語り部需要の増加に対応して、本年度語り部養成講座を行い、9月4日に106名に修了証を交付した。すでに18名が活動を開始している。

(長坂) 語り部についても、パ−トタイム的な雇用につながると思う。宿泊と土産物、語り部、外国人向けガイドなどは新しい雇用創出のチャンスである。まだ3ヶ月で結論を出すのは早いが、来訪者の傾向等を分析して、雇用創出につなげてほしい。

(長坂) お土産について、和歌山県の土産物だが、農水産物、それもどちらかと言うと、中高齢者にアピ−ル度の強いしぶいお土産が多い。県外に行くと、中身はもちろん、イメ−ジ、名称、外見と、若い世代に受ける、購買欲をそそる、手軽にみやげ物として持ち運びもできるし、大量に宅急便で送れるようなお菓子の名産が多く見られ、和歌山県から団体旅行なんかで行くと、信じられないくらい大量にそれを買っていく傾向がある。土産物にはお菓子のイメ−ジというものが非常に強いと思う。何か若い世代にアピ−ルできるようなお菓子をつくっていけないものかと思う。若い世代に受けたら、必ずその親の世代、おじいちゃん、おばあちゃんの世代も買っていくものだ。和歌山県はみかん、桃、柿、キウイ、イチゴ、梅、他柑橘類等全国有数のフル−ツ王国だ。そんな素材を使って必ずいいお菓子、売れるお菓子ができるはずだ。全国レベルで勝負できるようなお菓子づくりのやる気のある人に対する挑戦の場の提供、あるいは購買欲を書きたてられるようなネ−ミングやPR材料が出てくればと思う。民間にそんな取り組みがあればいろんな形で支援をしてあげて、県のイメ−ジづくりに努力いただきたいと要望する。