平 成 13 年 2 月 議 会 中心市街地活性化について 私は和歌山の二大玄関口であるJR和歌山駅と南海和歌山市駅と旧医大跡地までの距離に着目いたしました。JR和歌山駅からは1.6km、南海市駅からは1.2kmであります。ちなみにいろんな専門店、食品店、レストラン、ゲ−ムセンタ−、映画館等が立ち並ぶ難波駅前から心斎橋筋商店街の北端まで直線距離で約1130メ−トル、ちょうど市駅から旧医大跡地までくらいの距離でありまして、ゆっくり品物を見ながら歩いても苦にならない距離であります。日本の主な他の商店街にしても、外国における商店街にしても、やはり商店街というのは駅前から発展しています。駅のすぐ前にセンタ−、セントラムといった街の中心があって、そこから商店街が拡がっております。ところが、和歌山市の場合、商店街が点在しており、つながっておらず、相互の補完機能もありません。そこで、市駅前商店街、本町商店街、各ぶらくり丁商店街、けやき大通り商店街、和歌山駅前商店街等を一つのア−ケ−ド街として、あるいはそれに近い形で線で結び、約2.8kmの駅から駅までの間の楽しみながら歩くことのできる一大商店街を形成してみてはどうかと思うのであります。その大きな商店街の中心としてシンボルタワ−的な役割を和歌山県立医科大学跡地利用基本方針で提案された複合施設に持たせて、まず何よりも若者が集まってくるような、ITを駆使したアミュ−ズメントゾ−ンを伴った、高い集客力を有する商業施設、多くの人が待ち合わせ、会合等交わることのできる交流施設、ビジネスマンや観光客も立ち寄って気軽に食事、買い物ができて、昼間のみならず、夜間でも心地よく活用できるような役割を担ってもらってはと提案いたします。 もちろん充分な駐車場を確保し、既設の駐車場を長い時間でも安心して停めておけるような安価な料金設定にしていく必要があるし、歩道の整備も必要だと思います。既存の各商店の皆様には今まで以上に英知をしぼっていただき、魅力のある店舗作りをしてもらって共存共栄を図っていっていただかなければなりません。それによってたくさんの商品選択の機会が提供でき、遠方からの観光客、ビジネス客という新しい消費者層の開拓にもつながるのではないでしょうか。周辺商店街については閉じた店の多いところは例えばレストラン街にするとか、食材品街にするとか、地場産品である繊維関係の専門店街にするとか、はっきりした特徴をつけた商店街としてのアピ−ルも必要となるでしょう。 (質問1.)大丸和歌山店の撤退、丸正百貨店の自己破産、和歌山ビブレの閉店予定等、県都和歌山市の中心街の核となる店が姿を消していく中、知事の中心市街地活性化に対する姿勢と将来ビジョンは? (知事答弁)現在、全国の各都市で中心市街地の商業機能の空洞化が進んできている。モ−タリゼ−ションの進展など社会構造の変化という仕方のない面もあるが、そこで生活している方がおられ、また商店街そのものが持つフェイストウ−フェイスという21世紀に大事にしていかなければならないいい面もあるわけだから、私も非常に強い危機感をもって事にあたる必要があると考えている。県としては全国に数は少ないものの活性化に成功している例もあるわけで、ITを活用したり、議員の質問の中にあったように専門店街を作ることによって活性化を取り戻した例として名古屋の大須商店街があり、これはわずか20年前に電気街を作ったことによって非常に活気ある商店街になっているということもあるので、始めからダメだと決めてかかるのではなく新しい発想で取り組んでまいりたい。 (質問2.)平成12年度に医大跡地利用に関する基本方針に基づいた事業コンペの実施、事業化を図るとしていたはずだが、今後どのように進めるのか? (知事答弁)長期にわたる景気の低迷もあり、都市型ホテルを含めた提案をいただける企業の見通しが不透明であったためにコンペの実施時期を慎重に見極めてきた。旧施設の撤去が、平成14年秋にも完了すると見込まれるため、粛々とコンペ実施に向けて準備を進めてまいりたい。 (質問3.)和歌山市長が公立大学を医大跡地へ誘致したい旨要請されたことに対する知事のお考えは? (知事答弁)大学を含め、基本方針以外の利用提案を排除するというわけではないが、これまでの経緯もあって、県としてはできるだけ早く事業コンペを実施し、地域の活性化に役立つものにしていきたい。 (質問4.)現状の点在した商店街を一つに結ぶ作業も必要かと思う。そのため車道を一部歩道にしたり、コミュニティ道路や歩行者、車の共存道路方式を畑屋敷、あろち地区の一部に取り入れる等、市駅から和歌山駅に至るまでの商店街をつなぎ合わせ、旧医大跡地へもってくる商業集積複合施設にシンボルタワ−的役割を持たせてはどうか? (知事答弁)中心市街地の活性化のためには、お話にあったような思い切った発想が必要であると私自身も考えている。医大跡地に想定される複合施設を集客の核として、回遊性のある街を作ることが重要である。跡地の利用にあたっても、周囲に歩道としての機能を有する公開空地を設けるなど、ゆったりと楽しく、いろんな人が集まってきて歩けるというような周辺整備を促進して参りたい。 (質問5.)城北小、本町小、伏虎中にとどまらず、今後中心市街地の少子化、空洞化の進展に伴う学校間の統廃合問題が各地で出てくると思うが、県教育委員会の見解は? (教育長答弁)小・中学校の統廃合の実施にあたっては、学校の規模や通学の距離、時間及び教育的効果等、さまざまな要素を十分考慮する必要がある。また、学校は地域の意見にも十分耳を傾けることが大切である。こうしたことを充分に踏まえた上で対応するよう市町村教育委員会に対して助言していく。 (質問6.)丸正の自己破産による二百人に及ぶ従業員の雇用やあおりを受けた取引業者などの対策は? (商工労働部長答弁)丸正問題対策連絡会を設置し、2月28日に県内経済団体及び和歌山労働局並びに雇用・能力開発機構和歌山センタ−に対し従業員の雇用対策について協力要請を行った。3月2日には、和歌山労働局との間で雇用対策連絡調整会議を開催し、雇用保険手続き、再就職に係る説明会の開催及び職業相談、また関連企業における雇用調整を防止するための「雇用調整助成金制度」が適用されるよう協議を行った。また、取引業者などへの資金調達の円滑化を図るため、県信用保証協会などに協力を働きかけるとともに、中小企業信用保険法に基づく倒産事業者の指定等について近畿経済産業局に対し強く要請した。今後とも関係機関との連携を密にしながら、地域経済に及ぶ影響を最小限にとどめるため、積極的な対応を図っていく。 (3月15日県議会文教委員会報告) (質問1.)県営紀三井寺公園のテニスコ−トの夜間照明設置について (答弁) 公園管理を担当している土木部や県緑地協会等と協議して進めたい。 (質問2.)県立学校でテニスコ−トが相当荒れているところがあるが、今後のランニングコスト等を考えて全県的にオムニコ−トを整備していってはどうか? (答弁) テニスコ−トは昭和54年度から順次計画的に整備しているが、県下各学校の整備が一巡していない現状であり、さらに財政的にも厳しい状況であるが、各学校とのヒヤリングの際にはご意見も参考にさせてもらい整備を行ってまいりたい。 (長坂の議会活動での主な成果) 1.県庁がISO14001(地球環境に及ぼす影響を最小限に食い止め、経済の持続的発展を図ることを理念に制定された環境マネジメントの国際規格)を認証取得 (平成10年6月議会において環境調和型まちづくり計画についての質問でISO14001導入を提唱) 2.ドクタ−同乗のヘリコプタ−を導入の方向へ (平成12年12月議会において救急医療体制の充実のためにドクタ−ヘリ導入の必要性を質問) 3.和歌山市内に30床の重症心身障害児施設設置へ (平成12年12月議会において障害児者への福祉施策についての質問の中で当該施設の設置の必要性を質問) |